豊岡市出石町福住のメガネのアイ/補聴器センターアイ出石店です。
今回は補聴器の『慣れ』についてのお話です。
相談に来られたお客様には必ずご説明している案内です。
大事な内容なので是非読んでください(*^^*)
よく聞き取れる様になるにはある程度の時間がかかります。
新聞や雑誌、通販などで『すぐ聞こえる』『楽に聞こえる』という文言をよく目にしますが、本当は補聴器をつけても、初めからうまくいくとは限りません。
例えば、補聴器を耳にはめるのにも慣れが必要です。耳が痛くなったり、痒くなったりすることもあります。うまくはまっていないために音が耳から漏れ出てしまうこともあります。
補聴器をつけたのに最初のうちは雑音ばかりが大きく、肝心の人の声はうまく聞こえない。そんな風に感じてしまうかもしれません。
補聴器をうまく使いこなして、よく聞き取れることを実感できるまでにはある程度の期間が必要です。以前に比べ補聴器の性能が良くなってきたこともあり、有効性を実感できるまでの期間ははるかに短くなってきましたし、初めから違和感なく使える人も少なくありません。
ですが次の項で述べるような理由から、補聴器の使い初めにうまく聞き取れず、補聴器ののメリットよりも、鬱陶しさを感じてしまうことがあります。慣れるまで少し時間を要し、その間少し我慢をしなくてはならない事を理解しておきましょう。
よく聞き取れる様になるまで時間がかかる理由
理由①必要な音と雑音とを脳が理解できない
少しずつ聞こえが悪くなった人の場合、音がない状態に慣れてしまい、その状態に適応しています。
私たちの脳はいろいろな音の中から必要な音を選び出すということを無意識のうちにしています。補聴器をつけると、それまで聞こえていなかった様々な音が急に聞こえるようになります。
しかし最初のうちは必要な音と不必要な音を選別することができず、全ての音を同じレベルで意識してしまいます。
しかしそれも初めのうちだけで、脳には不必要な音を無視する働きがあるので、慣れてくるにしたがって雑音を意識しなくなります。
理由②言葉の聞き取りの再学習が必要になる
私たちの脳は、耳に入ってきた音がどんな音(言葉)であるのかを音の成分の中の色々な手がかりから判断しています。
補聴器を使い始めると、それまでよりも多くの情報が入るようになりますが、最初のうちはその情報をうまく利用できません。増えた情報を脳が有効活用できるようになるまで少し時間を要するからです。
しかし、経験を積むうちに脳が学習し、次第にそれまでよりも多くの手がかりを利用できるようになります。容易に、かつ正確に音や言葉を理解できるようになるのです。
言葉の聞き取りに重要な子音は高音域に多く、音のエネルギーも弱いため、補聴器は一般的に高音域をより増幅して調整することが多いです。その為、音がかん高く聞こえたり、耳障りに聞こえたりすることもあります。こても慣れてくるに従って、むしろ言葉が聞き取りやすくなっていることがわかるようになります。
理由③最初は補聴器を抑え気味に調整していることが多い
補聴器をつけてすぐには急に音が大きく聞こえだすものですから、音や声をうるさく感じてしまい、結局、補聴器を使わないということがあります。そこで、まだ慣れないうちは補聴器の増幅を本来の目標設定よりも抑え気味に調整することが必要です。しかし、慣れてくるに従って物足りなくなってもう少し聞こえる方が良いと感じるようになります。それだけ補聴器に慣れてきたということです。
まとめ
『聞こえ』でご相談に来られるお客様は、一人ひとり聴力や聞こえにくさは違います。
補聴器慣れてゆく日数も人それぞれです。補聴器センターアイでは一人ひとりに合わせたスケジュールを組み、時間をかけて補聴器調整をおこなっています。最初にも書きましたが、補聴器に慣れる一番に近道は『コツコツ毎日使用する』ことです。『人と合わない時は使わない』では、どんな補聴器も慣れてゆく事は難しいです。又、言葉以外の生活音(ドアの開け閉めの音、雨の音、水の流れる音等)も言葉と同じくらい大事な音です。
補聴器の『煩わしさ』や『疲れる』『聞こえにくい』には必ず原因があります。
聞こえでお困りの方は、お気軽にご相談ください(*^^*)
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