補聴器のよくある質問

補聴器のよくある質問

補聴器をつけると誰でも聞こえるようになるのですか?

補聴器の効果は、難聴の原因によるところが大きく、装着したその日からかなりよく聞こえるようになる方もあれば、慣れるまでに時間の掛かる方もいらっしゃいます。後者の場合は、忘れていた音を取り戻すための「リハビリ」が必要になります。それには、慣れることと同時に、補聴器の調整が不可欠になりますので、焦らず少しずつ、聞こえのトレーニングをしてゆきましょう。

知人が補聴器を買ったのですが、「雑音がしたり大きな音が響いたりするのであまり使っていない」と聞きます。仕方ないのですか?

購入されたお店の方とよくご相談されることをおすすめします。
補聴器は、買っただけで聞こえるようになるものではありません。むしろそのあとの方が非常に大切になります。「買ったけれども具合が悪くて使用していない」と言われる方は、その後の調整や相談をされていない場合がほとんどです。億劫でも遠慮なくどんなことでもご相談ください。

補聴器は何年くらい使えるのですか?

一般的には4年~5年と言われています。案外短く思われるかも知れませんが、補聴器は一般的な電気製品とは大きく異なり、毎日肌身に付けて使用する為、汗や皮脂の影響を非常に受けやすいものになります。しかし、実際には、使い方や手入れの仕方のよって大きく異なり、管理状態が悪ければ、1年や2年で故障する場合もあります。反対に、10年以上故障なく使用されている方もおられます。耐用年数を過ぎても、新しい補聴器に買い替えないといけないというわけでなくて、故障が生じた部品を交換する修理をおこなうというのが一般的です。

電池はどれくらい持つのですか?

電池の大きさと、使用時間、音量の大小によって異なり、一概には言えません。
もっとも小さな536(10)タイプで1週間弱、大きな44(675)タイプで1か月くらいが目安です。意外に早く消耗することに驚かれるかも知れませんが、小さな音を大きくするには、非常に多くのエネルギーを必要とします。そのため時計の電池などと比べ、かなり早く消耗してしまうことになります。

価格の違いはなんですか? 高い方が良く聞こえるのですか?

両方を聞き比べて、装用効果などを測定すると、確かに価格の高い物のほうが良い結果になることが多いと思われます。価格の違いは、①必要な音をどれだけ忠実に再現できるか ②雑音抑制や指向性(顔を向けた方向がききやすくなる)などの機能面が多い少ない等による違いが大きいと思われます。
ただし、低価格で十分な方もいらっしゃいますし、高価でも聞こえの程度や、補聴効果や評価に個人差があります。まずはご自分の聞こえを知り、どのような環境で使用したいのか、どのような改善を希望されているのかを、我々にお教え下さり、ご相談ください。

補聴器は片耳だけでよいのですか? 両耳はよく聞こえると聞いたのですが。

片方が健常レベルだと聞こえの悪い片耳だけつける場合があります。両方とも聞こえが良くない時は両耳にすると聞こえはかなりの向上が期待できます。眼は2つありますが、両目で見ることによって、距離感や立体感、視野の広さが出ます。耳も2つありますので両耳装用をすることによって、騒音下での聞き取り、音の方向、そしてもっとも大切な、言葉の聞き取りがよくなります。
ちなみに欧米では両耳装用が一般的です。

補聴器は毎日していないといけませんか?

軽度難聴の方や、比較的装用効果の高い方は、必要な時に必要なだけ使用しても大丈夫な方もいらっしゃいます。
ただし、ある程度の聴力になると、補聴器に慣れておかないと(普段から聞こえの練習ができていないと)、肝心な時に思ったほど効果が表れない場合も少なくありません。四六時中とは言いませんが、最初は1日1時間でも2時間でもよいので、必ず毎日装着されるほうがよいと思います。

テレビが今一つはっきりしません。ニュースはまだわかるのですが、ドラマやバラエティー番組になるとよく聞こえませんが。

テレビは難聴者の方にとって、聞きにくいものの一つです。とくにバラエティーは出演者が思うままにしゃべりますし、ドラマはセリフと音楽とが一緒になることもありますので、やはりニュースに比べると聞きにくい番組だと言えます。調整によって改善する場合もありますので、一度ご相談ください。また、最近ではテレビの音声を直接補聴器へ送るテレビユナイトや、テレビの近くにマイクを置いてその音を直接補聴器へ送るといった、周辺機器も充実しておりますので、ぜひ一度ご相談ください

補聴器を購入する際に、補助はありますか? 医療控除は受けられますか?

一般的には、補助はありません。ただし、聴力障害が一定レベルを超えると、障害者総合支援法(自立支援法)に基づき、補聴器の交付を受けることができます。その手続きの仕方などをご説明しますので、お気軽にご相談ください。
医療控除の対象になる医療費は、医師等による診察・治療・施術を受けるために直接必要な費用に限られます。医師がそのための補聴器として認定すれば、医療控除ができることもあります。

補聴器をつけると、ますます耳が悪くなるのでは?

自分の聞こえに合わせ、きちんと調整をされた補聴器ですと、そのようなご心配はいりません。ただし、聴力はどうしても少しずつ衰えてきますので、定期的な聴力の測定とそれに合わせた調整が必要になってきます。

聞こえの相談や聴力測定の費用や時間はどれくらいですか?

時間は1時間くらいで、お代金はいただいておりません。

補聴器を試してみることはできますか?

はい。ご自宅や職場などで、約2週間お試しいただけます。

補聴器をつけると誰でもよく聞こえるようになるのですか?

人により効果は異なりますが、多くの方が何らかの改善が期待できます。

買ってもうまく着けられない、あまり聞こえない時は?

慣れることも必要ですが、それ以上に、相談や点検、調整などのアフターフォローがもっと重要です。アイは何回でも無料で調整いたします。また、形や器種での不具合であれば、商品をお取替えさせていただきます。