最近補聴器販売について考える事

 

国民生活センターには補聴器に対する不満が年々増え続けております。

多くのクレームにある不信感を一つ一つ丁寧に取り除いて行かなければ健全な補聴器の市場は出来ないと考えています。私達日本補聴器販売店協会会員の店では益々高い倫理感を持って販売に当たる事がきわめて重要と考えています。しかしながら、高い倫理観で販売するのはなんでもありの今の補聴器業界では競争に負けてしまうとの思いが根強くあり、単純に賛同を得る事は難しいようです。

その様な中、補聴器は誰の為にどの様に扱われなければならないのか考えると、“補聴器を「消費者」へ販売する”と言うより、“聞こえの悪くなった患者様の「豊かな生活」に貢献できる補聴器を適正供給する”と考える必要があると私は思っています。

 

私達の仕事は昔から半医半商と言われ、ただ単なる物売りでは無く、半分医療のその行為によっては、生活を非常に快適に過ごせる様にする事と同時に、お客様の健康を害したりする事があります。それゆえ、良い仕事をすれば、お客様から、絶大なる信頼と尊敬の念を持って、受け入れられます。そんな仕事だから、社員さんはプライドを持って一所懸命努力出来ます。それと同時に働く社員さんは患者さんの「聞こえる」と言うその仕事をこなす事で自己成長も出来る事になり、素晴らしい仕事に付いている事に誇りを持つ事が出来ると考えております。

 

今後、日本国内で補聴器の供給が適正に伸びて行く為にはお客様の不満の解消をどうしても業界全体で対処する必要があると考えております。しかしながら、中々進みませんが私達アイの出来る所から一つ一つコツコツ努力をしようと全員で取り組んでいます。

 

今後ともご指導よろしくお願いします。

株式会社アイ 代表取締役 小長谷泰志